ナカヨのビジネスフォン|現行機NYC-Xと販売終了機種

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「ナカヨの最新機種はNYC-Si」——検索するとこう書いたページが並びますが、NYC-Siはすでに販売が終了しています。ナカヨ公式サイトの製品カテゴリページには、NYC-SiシリーズにもNYC-2Sシリーズにも「販売を終了いたしました」と明記されています。
当サイトが2026年8月15日にナカヨ公式サイトの製品カテゴリページを確認したところ、オフィス向けの現行機はIPテレフォニーシステム「NYC-X」とオールインワンビジネスサーバ「NYC Biz Server」の2系統でした。以降の数値はすべてナカヨ公式サイトの仕様ページを根拠にしています。
メーカーを横断して比べたい場合はビジネスフォンメーカー比較、同じオンプレミス主装置を出しているサクサとの違いはサクサのビジネスフォンもあわせて確認してください。
ナカヨの現行機は「NYC-X」と「NYC Biz Server」の2系統
まず押さえるべきは、公式サイトで現行として案内されている機種と、販売が終わった機種の区別です。
| 機種 | 位置づけ | 公式サイトの表記 |
|---|---|---|
| NYC-X | IPテレフォニーシステム(主装置あり) | 現行。タイプS/LA/LBの仕様表を公開 |
| NYC Biz Server | オールインワンビジネスサーバ(小中規模向け) | 現行。スマホ内線を主体にした構成 |
| NYC-Si | 旧IPテレフォニーシステム | 「NYC-Siシリーズは販売を終了いたしました」 |
| NYC-2S | 旧・小容量デジタルビジネスホン | 「NYC-2Sシリーズは販売を終了いたしました」 |
| NYC-iF | さらに前の世代 | 現行の製品カテゴリページに掲載なし |
ここが実務で効いてきます。中古販売サイトや比較サイトの多くは、いまだにNYC-SiやNYC-iFを「ナカヨの主力機」として紹介しています。その情報を前提に販売店へ問い合わせると、新規導入の話をしているつもりで、実際には販売終了機種の在庫品を提案されることになります。
主装置とは、外線と内線を束ねて制御するビジネスフォンの中核機器です(PBX装置とも呼びます)。内線は社内どうしの通話、外線は社外との通話を指します。ナカヨの場合、NYC-Xがこの主装置にあたり、NYC Biz Serverは主装置の役割をサーバとアプリで担う構成です。
NYC-XはタイプS・LA・LBの3段階|収容台数【早見表】
NYC-Xは規模別に3タイプあり、タイプLA・LBは主装置に増設架を足して拡張します。公式仕様表から、判断に直結する項目だけを抜き出しました。
| 項目 | タイプS (基本架) | タイプLA (基本架) | タイプLA (+増設2) | タイプLB (+増設3) |
|---|---|---|---|---|
| 外線計 | 8 | 48 | 48 | 96 |
| ボタン電話機 | 20台 | 56台 | 168台 | 256台 |
| IPボタン電話機 | 20台 | 112台 | 56台 | 56台 |
| 単独電話機/FAX | 14台 | 56台 | 168台 | 256台 |
| 主装置最大消費電力 | 75W | 125W | 335W | 440W |
| 主装置質量(最大搭載時) | 約4.2kg | 約7.5kg | 約21.5kg | 約28.5kg |
数値はナカヨ公式のNYC-X仕様ページに記載されているものです。ひかり電話オフィスAは最大48chという注記も同じページにあります。
タイプS — 外線8・電話機20台までの小規模オフィス
電話機が20台に収まる規模ならタイプSで足ります。主装置の最大消費電力は75W、質量は約4.2kgで、3タイプのなかで最も設置の制約が小さい構成です。ただし外線計が8までのため、着信が集中して話し中になりやすい業種では上位タイプを検討してください。
タイプLA・LB — 増設架で56台から256台まで
タイプLAは基本架に増設架を2台まで、タイプLBは3台まで足せます。ボタン電話機は基本架56台から始まり、増設を重ねると最大256台に届きます。注意点は電源です。最大消費電力は基本架125Wから増設3で440Wまで上がるため、設置場所の電源容量とラックスペースを事前に確認する必要があります。
見落としやすい点:増設架を足すとIP端末の上限は下がる
仕様表を上から下まで読むと、素直な右肩上がりになっていない行があります。IPボタン電話機の最大収容数は、タイプLAの基本架で112台ですが、増設架を2台足した構成では56台に下がります。レガシー端末(従来のボタン電話機)の枠が増える一方で、IP端末側の枠は減る構成です。
ナカヨ自身も仕様ページで、回線容量には利用する回線や端末の種別による制約があり、組み合わせによって表記より少なくなる場合があると注記しています。「増設すれば全部増える」と思って発注すると、IP電話機の台数だけが足りなくなります。IP電話機を主体にした構成を考えている場合は、台数の内訳を書き出したうえで販売店に構成を確認してください。

スマホ内線「どこでもでんわ」は最大100台まで使える
ナカヨを検討する価値が最も分かりやすく出るのがここです。NYC Biz Serverの公式仕様では、スマートフォンを内線化する「どこでもでんわ」の接続可能数が最大100台とされています。内線の端末収容数も最大100台、内線グループは最大100グループです。
同じオンプレミス主装置を出しているサクサの場合、スマートフォン内線(MLiner)の上限は最上位グレードでも32台です。数十台規模でスマホを内線化したい会社にとって、この差は構成の可否を分けます。
外線側は、ひかり電話オフィスタイプで最大8ch・最大32番号、ひかり電話オフィスA(エース)で最大32ch・最大300番号です。ひかり電話とはNTT東日本・西日本が光回線で提供する電話サービスで、chは同時に通話できる本数を指します。
アプリは無料でも、ライセンスは端末ごとに必要
費用面で誤解が起きやすいのがライセンスです。どこでもでんわの公式説明ページによると、多機能電話アプリケーション2はGoogle PlayとApp Storeから無償でダウンロードできます。一方で、利用にはどこでもでんわ対応VoIP内線ユニット(タイプS用のET-VOIPUD-XiS、タイプL用のET-VOIPUD-XiL)と、多機能電話アプリライセンス(ET-MFTLI-W、1/4/8/16の単位)の購入が必要で、ライセンスは端末ごとに要ります。
つまり「アプリは無料」という説明だけを見て台数を増やすと、見積もりが想定より膨らみます。スマホ内線を何台使うかを先に決め、その台数分のライセンス費用が見積書に入っているかを確認してください。費用の内訳の読み方はビジネスフォンの費用相場で解説しています。
MVNO(格安SIM)は非推奨という制約
公式仕様には、どこでもでんわの接続可能数の備考として「NTT docomo/au/SoftBank回線に限る(MVNOは非推奨)」と記載されています。社用スマホをMVNOで統一してコストを下げている会社は、この一文で構成が崩れます。
どこでもでんわは携帯電話網のパケット通信を利用する方式です。スマートフォン側の通話料はかかりませんが、ナカヨは大容量のデータプランを推奨しており、モバイルネットワークの混雑時には通話品質が安定しない場合があるとも明記しています。回線契約を含めて総額を見るなら、主装置を持たないクラウドPBXと並べて比較したほうが判断が早くなります。
中古のNYC-Si・NYC-2Sは「保守終了月」を見てから買う
中古市場でナカヨ機を探すと、まず出てくるのがNYC-SiとNYC-2Sです。どちらも販売終了機種ですが、ナカヨは旧製品の保守終了月の確認ページで主装置ごとの保守終了月を公開しています。
| シリーズ | 主装置名 | 主装置の保守終了月 |
|---|---|---|
| NYC-2Sシリーズ | NYC-2S-ME | 2030年5月 |
| NYC-Siシリーズ | NYC-SIS-ME/NYC-SILA-ME/NYC-SILB-ME ほか | 2029年3月 |
この日付が意味するのは、購入した年に関係なくその月を過ぎれば修理を受けられなくなるということです。2026年8月時点で、NYC-Siは残り約2年7か月、NYC-2Sは残り約3年9か月です。中古の主装置を10万円台で買っても、3年後に故障すれば入れ替えになります。
ナカヨは同じページで、電話機の保守終了月は主装置と異なる場合があること、部品メーカの供給状況によって保守終了月が早まる場合があることも注記しています。日付は上限であって保証ではありません。
中古のNYC-Si・NYC-2Sは価格だけを見れば魅力的です。ただし中古ビジネスフォンの販売ページを含め、中古の販売ページにこの保守終了月が併記されていることはほとんどありません。買う側が自分で確認する項目です。中古機のリスク全般は中古ビジネスフォンと中古ビジネスフォンの保証、入れ替えの判断時期はビジネスフォンの交換時期・寿命で整理しています。
ナカヨが向く企業・向かない企業
結論から言えば、スマホ内線を数十台単位で使いたい会社に向き、格安SIMで社用スマホを揃えている会社には向きません。
| 状況 | 判断 |
|---|---|
| スマホ内線を33〜100台使いたい | 向く(どこでもでんわは最大100台) |
| 電話機を20台以内に収めた小規模オフィス | 向く(NYC-XタイプSで足りる) |
| 古いナカヨ機を使っており、いつまで修理できるか知りたい | 向く(保守終了月が公式に公開されている) |
| 社用スマホをMVNO(格安SIM)で統一している | 向かない(どこでもでんわはMVNO非推奨) |
| IP電話機を100台以上、増設架構成で使いたい | 向かない(増設時のIPボタン電話機は56台) |
| 導入前に定価ベースで予算を固めたい | 向かない(公式に定価の記載がない) |
「向かない」に当てはまる場合、ナカヨに寄せる必要はありません。複数メーカーとクラウドPBXを横断して提案できる業者に相談したほうが、要件に合う構成に早くたどり着きます。
サクサ・NTT・パナソニックとの違い
当サイトが各社の公式サイトで確認できた範囲で、オンプレミス主装置を出している4メーカーをスマホ内線の上限という軸で並べます。
| メーカー | 現行の主装置 | 公式で確認できる状況 |
|---|---|---|
| ナカヨ | NYC-X(タイプS/LA/LB)+ NYC Biz Server | どこでもでんわは最大100台。ただしMVNOは非推奨。旧機種の保守終了月を公開 |
| サクサ | PLATIAⅢ(Standard/Professional/Ultimate) | スマホ内線MLinerは最上位でも最大32台。補修用性能部品の最低保有期間は製造打ち切り後7年 |
| NTT東日本・西日本 | SmartNetcommunity αZX(typeS/typeM/typeL) | typeSは最大電話機数10台・ひかり電話1回線8ch、typeMは最大40台(31台以上は内線拡張ライセンスが必要)・2回線12ch |
| パナソニック | IP OFFICE(S/M/Lタイプ) | 旧主装置(La Relier等)は2025年3月末で修理サービス終了。IP電話機KX-UTシリーズも生産完了モデル |
スマホ内線の台数だけで見れば、ナカヨが4社のなかで最も上限が高くなります。サクサのPLATIAⅢは電話機の収容台数では最大384台まで伸びる一方、スマホ内線は32台で頭打ちです。NTTのSmartNetcommunity αZXは、同じNTT東日本が出している「ひかりクラウドPBX」とは別の製品ラインで、名前が近いため見積もり段階で取り違えが起きます。
4社に共通するのは、直販しているメーカーが1社もないことです。機種を先に決めても、最終的な支払額は依頼した販売店で決まります(ビジネスフォン業者ランキング)。
価格は「ナカヨ会」会員販売店の見積もりで決まる
ナカヨの公式サイトに定価の記載はありません。購入窓口は販売店で、ナカヨは「ナカヨ会」会員販売店一覧を地区別に公開しています。地域密着型で通信機器の施工・販売を行う販売店が並んでおり、ここが相見積もりの起点になります。
同じNYC-Xでも、電話機の台数構成、既存配線を流用するかどうか、保守契約の内容で総額は動きます。1社だけに聞くと、その金額が高いのか安いのか判断する材料がありません。同じ構成で複数社に出させてください。保守料金の目安はビジネスフォン年間保守料金の目安、販売業者の選び方はビジネスフォン業者比較で解説しています。
なお会社としてのナカヨは、公式の会社概要によると設立が昭和19(1944)年5月30日、本社は前橋市総社町、従業員は605名(個別)・755名(連結)です。「創業1969年」と紹介しているページを見かけますが、公式表記は1944年設立です。
利用者の口コミ
当サイトは、ビジネスフォン・クラウドPBXを実際に導入した企業からの口コミを口コミ投稿フォームで募集しています。ナカヨ機について出典を確認できた口コミがまだ集まっていないため、この記事には口コミを掲載していません。投稿が集まり次第、導入した機種・電話機台数・販売店の対応といった属性とあわせて公開します。
よくある質問(FAQ)
Q. ナカヨの現行のビジネスフォンはどの機種ですか?
A. オフィス向けの現行機は、IPテレフォニーシステム「NYC-X」とオールインワンビジネスサーバ「NYC Biz Server」の2系統です。公式サイトの製品カテゴリページには、NYC-Siシリーズ・NYC-2Sシリーズのそれぞれに「販売を終了いたしました」と明記されています。検索で「ナカヨの最新機種はNYC-Si」と紹介しているページは情報が古いままです。
Q. NYC-XのタイプS・タイプLA・タイプLBはどう選べばよいですか?
A. 電話機の台数と外線数で選びます。公式仕様では、外線計と最大ボタン電話機数がタイプS(基本架)で8・20台、タイプLA(基本架)で48・56台、タイプLB(基本架+増設3)で96・256台です。増設架を足す前提なら、増設分の追加費用を販売店に確認してから決めてください。
Q. ナカヨのビジネスフォンでスマホを内線化できますか?
A. 「どこでもでんわ」で内線化できます。NYC Biz Serverの公式仕様では最大100台まで接続でき、スマートフォン単体の通話料はかかりません。ただし利用回線はNTTドコモ・au・ソフトバンクに限られ、MVNO(格安SIM)は非推奨とされています。社用スマホをMVNOで揃えている場合は、契約を見直す必要があります。
Q. 「どこでもでんわ」はアプリを入れるだけで使えますか?
A. アプリ単体では使えません。公式サイトによると、多機能電話アプリケーション2はGoogle PlayとApp Storeから無償でダウンロードできますが、別途どこでもでんわ対応VoIP内線ユニット(ET-VOIPUD-XiS/XiL)と、端末ごとの多機能電話アプリライセンス(ET-MFTLI-W)の購入が必要です。台数分のライセンス費用を見積書で確認してください。
Q. 中古のナカヨ機を買っても大丈夫ですか?
A. 保守終了月を確認してから判断してください。ナカヨは公式サイトで主装置の保守終了月を公開しており、NYC-Siシリーズ(NYC-SIS-ME等)は2029年3月、NYC-2Sシリーズ(NYC-2S-ME)は2030年5月です。この月を過ぎると修理が受けられなくなります。中古販売サイトの多くはこの日付を掲載していないため、購入前に自分で確認する必要があります。
Q. ナカヨの価格はどこで分かりますか?
A. 公式サイトに定価の記載はなく、価格は販売店の見積もりで決まります。ナカヨは「ナカヨ会」という会員販売店の一覧を公式サイトで地区別に公開しているため、そこから複数の販売店に同じ構成で相見積もりを取るのが確実です。
ナカヨに問い合わせる前に確認する3ステップ
販売店へ連絡する前に、次の3点を自社で決めておくと見積もりの精度が上がります。
- スマホ内線の台数と、社用スマホの回線種別を書き出す:どこでもでんわは最大100台ですが、MVNOは非推奨です。台数より先に回線の種別を確認します
- デスクの電話機を「ボタン電話機」と「IP電話機」に分けて数える:増設架を足す構成ではIPボタン電話機の上限が56台まで下がるため、内訳が分かれていないと構成を決められません
- いま使っている主装置の型番と保守終了月を調べる:NYC-Siは2029年3月、NYC-2Sは2030年5月です。入れ替えの期限が決まれば、見積もりを取る時期も決まります
この3点を書き出したうえで、「ナカヨ会」会員販売店の一覧から複数社に同じ条件を投げてください。ナカヨは直販していないため、価格の妥当性は相見積もりでしか判断できません。1社ずつ探すのが手間であれば、条件を1回入力すれば複数社から見積もりが届く一括見積もりサービスを使うのが早い方法です。
